20070528

北朝鮮で2001年あたりに作られたであろうアニメ「リスとハリネズミ」最新版

ちょっと前、アニメ!アニメ!に掲載されていた「知られざる北朝鮮のアニメーション産業」という記事を見て、

レポートによれば北朝鮮の映画産業とアニメーション産業の発展は、金正日の個人的支援が大きな影響を与えている。このため従業員1600人を抱える国営アニメーション制作会社SEKを中心に、北朝鮮のアニメーションの制作技術は非常に高いという。

という記述にほんまかーとか思っていたら、ついこの間知人から以下の動画の存在を教えてもらってびっくり。



リスとハリネズミの続編が作られてる!

どういうこっちゃと思って検索してみると、このページがヒット。リスとハリネズミの箇所だけ引用すると

1997年になって,朝鮮4・26児童映画撮影所による『リスハリ』シリーズの制作予定が伝えられると(「朝鮮新報」日本語版),99年には早くも第13〜15部(!)の制作が(「文芸年鑑2000」@韓国,「韓国日報」),さらに2001年には第19,20部の制作が報じられている(「民族通信」@LA,朝鮮通信社@東京)。

ということらしい。出てくるクジラが3DCGとか、デジタルエフェクト使ってるとか、「金日成のパレード」時代で北朝鮮の映像文化理解が止まっていた自分にとってちょっと衝撃的。しかも冒頭のアニメ!アニメ!記事によると、「同国のアニメーション企業は、欧米企業や日本企業の下請けも行っている。その中には『ライオンキング』や『ポカポンタス』、『忍者タートルズ』なども含まれている」だそうなので、今放送中のタートルズアニメで北朝鮮グロス回とかも存在するということになるのか!?(wikipediaの記事から推測するに、現在テレ東で放送中のタートルズのアニメは2003年版。そして「リスとハリネズミ」のクオリティを考えると、2003年当時でも下請けは問題なく可能そうだ!)

政府主導でサブカルチャーを盛り上げようとしている現状、北朝鮮が同じように外貨獲得の手段としてアニメに目をつけてもおかしくないわな……ってそういう話ではないか。ちなみに「リスとハリネズミ」で個人的にぐっときたのは千里馬精神で作られた(であろう)1コマ2コマ打ちのフルアニメーションとか、二つ紹介した映像の後のほうのものにある、5分30秒あたりにあるアクションシーンとかではなく、背景の垢抜けていないプロダクションデザインだったりします。出てくるものが北朝鮮の最高水準であろうというデザイン臭がして(参考:なんかこういうカンジなの)涙涙涙。


ちなみに最近話題のニコニコ動画でも空耳字幕民によって勝手に「長谷川」とかキャラ名付けられて愛されてるみたいです。

というか獣人タグつけたの誰だよ!(苦笑)

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