新作アニメ オタレイバー2 the Movie 〜AKIBA War〜
オタク・イズ・デッドがよくわからなかったので、アニメの紹介風に整理してみたよ。
■あらすじ (amazonより引用)
ロフトプラスワンに投下された1発の涙と情報操作により架空の戦時下におかれた秋葉原。何者によってこの状況は作り出されたのか、その目的は何か。事態を収拾するため、すでに別々の部署に配属されていた特車2課第2小隊『オタレイバー』の面々が再び集結する――
■オタレイバーとは?
サブカルチャーの急速な発展と共に、あらゆる分野に進出した汎用人間型ヒキコモリ機械『オタク』。しかし、それはオタクの内輪もめと呼ばれる新たな社会的脅威をも生み出すことになった。警視庁は続発するオタクの内輪もめに対抗すべく本庁警備部内に特殊車輌二課を設立し、これに対抗した。通称「特車二課」、パトロール・レイバー中隊――『オタレイバー』の誕生である。
■ハイライトシーン紹介(機動警察パトレイバー/劇場版二作の全台詞より引用)
篠原遊馬「メイド課から出向して3ヵ月か。大分慣れたみたいじゃないか」
泉野明「全然。遊馬も被ってみればいいんだよあのネコミミ」
篠原遊馬「試したさ」
泉野明「それで」
篠原遊馬「背中や腰の下にしっぽが付いてるみたいで気持ち悪い」
泉野明「でしょ。どうして今までのメイド服じゃいけない訳」
篠原遊馬「メイド服のオプションコスチュームとしてはあれが理想なんだ。
眼鏡っ娘、ロリ属性、ツインテール。ツンデレだけじゃ追い付かないんだよ」
泉野明「何それ」
篠原遊馬「“普段はツンツン、二人っきりの時は急にしおらしくなって
デレデレといちゃついてくる”ようなタイプのヒロインだよ。ツンツンデレデレ
それにな。オタクにしたって、発見された当時は同じような反応があったんだぞ。
萌えがオタクだけのもんじゃなくなって何年経つ。人間何にだって慣れちまうもんさ
泉野明「でもね」
篠原遊馬「分かった分かった。じゃあ気分なおしにぷにケット行こう。な」
オタ第二世代の人
オタ第二世代の人「後藤さん。あんたはやっぱり噂通りの人だ。私の人選は間違っちゃいなかったよ。
オタ第二世代の人「だが、オタクとサブカルが二本とも虚構だったとして、
オタ第二世代の人「ロフトプラスワンの涙だけは紛れもない現実だ。違うかね。
オタ第二世代の人「座席の背にあるファイルー―
オタ第二世代の人「岡田斗司夫。例のグループの創立以来のメンバーで、現在所在不明。
オタ第二世代の人「我々が全力を挙げて捜している、第一級の容疑者だ。
オタ第二世代の人「オタ稼業に関わる者なら、その名前位は知ってると思うが
オタ第二世代の人「仕事柄、我々はこの手の人捜しが苦手で。
オタ第二世代の人「事が事だけに(口の軽い)オタクに持ち込むわけにもいかなくてね」
後藤喜一 「一応俺達もオタクなんだけど」
オタ第二世代の人「後藤警部補はあちこちに強力なパイプをお持ちだそうですな。
オタ第二世代の人「それに、特車2課の超法規的活動、いや活躍と言った方がいいのかな、噂は常々」
後藤喜一 「大変な誤解ですな。お宅と同じ、只のオタクですよ」
オタ第二世代の人「後藤さん。マニアとして、オタクとして、俺達が守ろうとしているものってのは何なんだろうな
オタ第二世代の人「宮崎勤から十数年。第三世代の萌えオタは、
オタ第二世代の人「生まれてこの方、戦争なんてものは経験せずに生きてきた
オタ第二世代の人「萌え
オタ第二世代の人「俺達が守るべきはずの萌え“オタ”
オタ第二世代の人「だがこの国のこの秋葉原の萌えオタとは一体何だ?
オタ第二世代の人「かつての総力戦とその敗北、GAINAXの占領政策、
オタ第二世代の人「ついこの間まで続いていたサブカルによる冷戦とその代理戦争。
オタ第二世代の人「そして今も世界の大半で繰り返されている内戦、
オタ第二世代の人「民族衝突、武力紛争。
オタ第二世代の人「そういった無数の戦争によって合成され支えられてきた、血塗れの経済的繁栄。
オタ第二世代の人「それが俺達の萌えの中身だ。戦争への恐怖に基づくなりふり構わぬ萌え。
オタ第二世代の人「正当な代価を余所の国の戦争で支払い、
オタ第二世代の人「その事から目を逸らし続ける不正義の萌え
後藤喜一 「そんなきな臭い萌えでも、それに悶えるのが俺達の仕事さ。
後藤喜一 「不正義の萌えだろうと、正義の戦争より余程ましだ」
オタ第二世代の人「あんたが正義の戦争を嫌うのはよく分かるよ。かつてそれを口にした連中にろくな奴はいなかったし、
オタ第二世代の人「その口車に乗って酷い目にあった人間のリストでオタクの図書館は一杯だからな。
オタ第二世代の人「だがあんたは知ってる筈だ。正義の戦争と不正義の萌えの差はそう明瞭なものじゃない。
オタ第二世代の人「萌えという言葉がライトオタク達の正義になってから、俺達は俺達の萌えを信じることができずにいるんだ。
オタ第二世代の人「カウンターカルチャーが萌えを生むように、萌えもまた二次カウンターカルチャーを生む。
オタ第二世代の人「単に戦争でないというだけの消極的で空疎な萌えは、いずれ実体としての現実によって埋め合わされる。
オタ第二世代の人「……そう思ったことはないか。
オタ第二世代の人「その成果だけはしっかりと受け取っておきながらモニターがある自室の向こうに戦争を押し込め、
オタ第二世代の人「ここが現実の単なる後方に過ぎないことを忘れる。いや、忘れた振りをし続ける。
オタ第二世代の人「そんな欺瞞を続けていれば、いずれは大きな罰が下されると」
後藤喜一 「? 誰が下すんだ。神様か」
オタ第二世代の人「この街では誰もが神様みたいなもんさ。
オタ第二世代の人「いながらにしてその目で見、その手で触れることのできぬあらゆる現実を知る。
オタ第二世代の人「何一つしない神様だ。
オタ第二世代の人「神がやらなきゃ人がやる。
オタ第二世代の人「いずれ分かるさ。俺達が奴に追い付けなければな」
オタ第二世代の人「秋葉原はオタクで一杯。誰もその役を望んじゃいないのにな。素敵な話じゃないか。
オタ第二世代の人「これが俺達の萌え文化ってやつさ。
オタ第二世代の人「オタキングは10年前サブカルを敵に回したのと同じルールで
オタ第二世代の人「今度は俺達がどんな戦争をするのか、それを見たがっているのかもしれんな」
後藤喜一「戦線から遠退くと2ちゃんねるが現実に取って代る。そしてニュー速VIPの場では、
現実なるものはしばしば存在しない。現実に負けている時は特にそうだ」
海法総監「何の話だ。少なくともまだ戦争など始まってはおらん」
後藤喜一「始まってますよとっくに! 気付くのが遅過ぎた。オタキングがこの国へ帰って来る前、
いやその遥か以前から戦争は始まっていたんだ」
後藤喜一「そりゃまあ不平や不満はあるでしょうけど、今秋葉原で反乱を起こさなきゃならんような理由が
例え一部であれオタクの中にあると思いますか。
しかもこれだけの行動を起こしておきながらオタ論壇の占拠もオタク的アジテーションもなし。
そんなオタクの内輪もめがあるもんですか
オタク的アジテーションが出ないのは、そんなものが元々存在しないからだ。
オタクという概念を破壊し混乱させる。それが手段ではなく、目的だったんですよ。
これはオタクの内輪もめを偽装したテロに過ぎない。それもある種の思想を実現するための確信犯の犯行だ。
戦争状況を作り出すこと。いや、秋葉原を舞台に戦争という時間を演出すること。
犯人の狙いはこの一点にある。犯人を捜し出して逮捕する以外に、この状況を終わらせる方法はない」
榊清太郎「しかし分からねえな一体何のために」
後藤喜一「想像はできますが捕まえて聞くのが一番でしょうね。じゃ、出かけますんで、後はよろしく」
泉野明「私、いつまでもアニメやまんがが好きなだけの女の子でいたくない。
アニメやまんがが好きな自分に甘えていたくないの
お願い。車出して」
後藤喜一 「第二世代さん。あんたの話面白かったよ。欺瞞に満ちた萌えオタクと真実としての戦争。
後藤喜一 「だがあんたの言う通り秋葉原の萌えが偽物だとするなら、奴が作り出した戦争もまた偽物に過ぎない。
後藤喜一 「この街はね、リアルな戦争には狭すぎる」
オタ第二世代の人「戦争はいつだって非現実的なもんさ。戦争が現実的であったことなど、ただの一度もありゃしないよ」
後藤喜一 「なあ、俺がここにいるのは俺がオタクだからだが、あんたは何故オタキングの隣にいないんだ」
涼宮ハルヒ 「行こうか」
オタキング「ここからだと、秋葉原が蜃気楼の様に見える。そう思わないか」
南雲しのぶ「例え幻であろうと、あの街ではそれを現実として生きる人々がいる。それともあなたにはその人達も幻に見えるの」
オタキング「3年前、秋葉原に戻ってから俺もその幻の中で生きてきた。そしてそれが幻であることを知らせようとしたが、
結局最初の砲声が轟くまで誰も気付きはしなかった。いや、もしかしたら今も」
南雲しのぶ「今こうしてあなたの前に立っている私は、幻ではないわ」
南雲しのぶ「我オタクに平和を与えんために来たと思うなかれ。我汝等に告ぐ、然らず、むしろ争いなり。
今から後オタク集団に5人あらば3人は2人に、2人は3人に分かれて争わん。
父は子に、子は父に、母は娘に、娘は母に
オタキング「あれを憶えていてくれたのか」
南雲しのぶ「帰国したあなたが最後に開催したイベントはそれだけしか言ってくれなかった。
あの時はそれがオタ論壇での体験を伝えるものだとばかり」
オタキング「気付いたときにはいつも遅すぎるのさ。だがその罪は罰せられるべきだ。違うか」
南雲しのぶ「岡田斗司夫。あなたを逮捕します」
トラックバック