20060323

倫理と本質の狭間で。

西欧人は擬人化が嫌いというエントリーについて、シアトル在住のさいはてさんと話し合ってみた。

まず、キリスト教的な考えから言うと、この

現在、キリスト教やユダヤ教では神を擬人視することに対し否定的であり、また西欧の「人は人」「他は他」という思想により、そういった擬人観的な要素は少ない。

というwikipediaからの文章もあながち間違いではないかな、というカンジがする。
ご存知の通り、アメリカは現在宗教の教義が優位の方向で推移しており、上記の文章どおりの締め付けもきつくなってくる、かもしれない。
しかし、キリスト教的な倫理の一方で、それと相反する個人主義的な価値観が存在することも事実であり、現在は相反する二つの価値観の中で揺れ動いている、といったカンジか。

なので、もし一神教的な倫理や、キリスト教の(ヒトはヒト、モノはモノ)といった教義と照らし合わせていけば、上の文章は肯定されるし、
それよりも欧米人特有の個人主義的気質に着目するならば、上の文章は偽となってしまうだろう。

しかし実情として、欧米人さんにはフリークスが多く、日本人は「何でも人間化したがる」という傾向があるように思える。
一体この違いは何か?と考える上で、とりあえず二つほど参考になりそうなことを述べてこのエントリーを終わりにしよう。

1:日本では心などの同調圧力が強いという実感。
2:獣人好きな人から、欧米人にフリークさんが多いのは「倫理の厳しい宗教によって抑圧された心性が開放された結果では?」という話を聞いたことがあること。

1については、いつかUPする予定の「獣人カルチャーの現状」で、具体例を示す予定である。

……久しぶりに文章書いたらかたいなぁ……。

トラックバック
コメント